この人大好きなんすよね。

カスパー・ダーヴィト・フリードリヒ。結構昔にテレビかなんかで見て引っかかりのある人で。


この人、人間の後ろ姿ばかりを描いてるんだよね。

正面ダルかっただけかも知んないけど。


退廃的な世界観にはよく合う構図で。『なんだか悲しい絵だなぁ』と凄く心に引っ掛かって。んで世界はネット全盛になりまして、ふとした時に調べたら

やっぱりなかなか切ない人生。弟が目の前で死んでるんだそうな。『それを助けられなかった自分』みたいな物の呵責に悩まされると。母親も死別、兄弟も他に2人亡くなってる。

絵画って『上手く描く』って所と別の側面で存在してると思う。勿論写実的に美しい物も沢山あるけどもそこにも主義思想があったり、逆に何も無いが故の魅力があったり。
まぁ大体みんな普通に描かせたら恐ろしい位上手い人ばかりですけど、ピカソも岡本太郎もームンクだって上手いですし。

上手く写実的に描くのが絵画の価値だとしたら今のアニメーションなんてトップだろう。ゲームでもそうですね、グラフィックとしても世界観にしても現代の芸術だよねアレらは全て。

それとは別に昔の絵画って『想像する余地』があって、鳥獣戯画なんて未だに誰描いたん?てイマイチ不明、更にまんま漫画的な表現だったり。
そうすると人はそこに色んな感情をのせてそれを見る。『この頃のピカソは何番目の嫁でー』みたいなさ。そうするとより自分にとって感情的な物になる。

それは時間を超えて想いを馳せるような物で、絵画の技術ってよりももっとロマンチックな物な気がするんですよね。

だからなんとなく好きなんですよ。絵画。芸術がーっとかこの油彩はーっとかあんましそこまでこない僕は。

『この人どうしてこんな物を描いたんだろう』って感覚の方が僕は好きです。説明があって面白い物もあるし、無いから良いのもありますけどね。

個人的に歌詞とか僕は説明無いし、理解しがたいと思うんですけど、自分の中で全部の曲に説明がつくように歌詞は書いてる。

でも勝手に想像して補完した方が音楽って良いと思うので説明とか一切無いすな。



やっぱ悲しいなこの人。

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